北朝鮮の野望 2017 2 26

 北朝鮮の核弾頭ミサイルというと、
標的が日本やアメリカではないかと連想しますが、
先に、北京に向けて核弾頭ミサイルが発射されるかもしれません。
 これは、歴史を振り返れば、そういう可能性も否定できないのです。
大昔に、朝鮮半島には「高句麗」という国家がありました。
 位置的には、今の北朝鮮を中心にして、
北は、中国の東北部まで及び、
南は、朝鮮半島の南部まで及ぶという「大きな国家」だったのです。
 朝鮮民族(朝鮮族)というと、
朝鮮半島のみに住んでいると考える人が多いでしょうが、
実は、中国の東北部にも広く分布しています。
一番多いのが、中国の吉林省、次いで多いのが黒竜江省となっています。
 「高句麗」の規模は、
今の北朝鮮と中国の旧瀋陽軍区の南半分が合併すれば、
ちょうどよい大きさになるかもしれません。
 「中国によって奪われた朝鮮民族の領土を回復するためには、
核弾頭ミサイルによって北京を脅すしかない」
北朝鮮の独裁者は、そう考えるかもしれません。
 北朝鮮は、情報が閉鎖されているので、
政治指導者が何を考えているか判断材料となるものがないので、
あらゆる場合を想定しておく必要があります。
独裁者の思考は、民主主義国から見れば、想定外の連続かもしれません。
 平時に有事を考えることが重要です。
いざ有事になってしまうと、誰もが異常心理になってしまい、
正常な判断ができなくなるからです。

世界は広い 2015 7 25
 2015年7月25日の読売新聞には、
北朝鮮の弾道ミサイル開発の記事がありました。
 弾道ミサイルの射程距離の図では、
最も長距離の「テポドン2改良型」は、ロサンゼルスまで届きます。
 一方、近距離のものでは、
「ノドン」ミサイルがあり、
この射程距離は、東京、北京まで届くかもしれません。
 「ムスダン」ミサイルは、
概ね、中国全土を射程距離に収めるものです。
 これで、北朝鮮は、核ミサイルの威力を使って、
中国に対して、「無料で、石油や食糧をよこせ」と脅すことができます。
 こうした危険性については、
私は、10年近く前から指摘していますが、
いかんせん、中国政府も、「平和ボケ」していますので、
ぼんやりしていたわけです。
 中国政府は、「核ミサイルで、我々に対抗できる国は、アメリカだけだ。
しかし、アメリカは、金儲けの話を出せば、簡単に騙せる。
 アメリカは、中国市場という魅力に負けてしまい、
思想信条よりも金儲けを優先するはずだ。
事実、そういう政治家がいた」と油断していたのです。
 現実には、アメリカよりも、北朝鮮の方が、危険だったはずです。
北朝鮮は、金儲けの話では騙されません。
 中国からは、北朝鮮の人民が、どう見えるのか、わかりません。
もしかすると、周辺国の蛮族のように見ているのかもしれません。
おそらく、中国は、北朝鮮の人民が、非常にプライドが高いということを知らないのでしょう。




































































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